幼竹集めメンマ作る 竹林管理にも - JAみえきた

育ち過ぎたタケノコ無駄なく

 JAみえきたは、今年の「桑名特産たけのこ」集出荷が最後となる5月上旬の2日間、桑名ライスセンターで、初の試みとして「幼竹(ようちく)」の集荷を行った。
 タケノコ栽培が盛んな桑名地域で、古くから「ぽっぽ」と呼ばれる幼竹は、人の背丈ほどに成長したタケノコで、すでに生食用としては出荷が難しい、いわば「育ち過ぎたタケノコ」。
 

生産者「本当にありがたい」

 この「ぽっぽ」を無駄なく生かす方法として着目したのがメンマ作りだ。現在、流通するほとんどのメンマが中国や台湾からの輸入品の中、地元企業の提案で「桑名特産たけのこを原料にした純国産メンマ作りに挑戦しよう」と生産者に呼び掛け、2日間で予想をはるかに上回る約1600本が集まった。
 竹と竹との間隔を、両手を広げて前後左右に当たらない程度に保つなど、良質な「桑名特産たけのこ」の生産には竹林管理が欠かせないこともあり、生産者からは「放っておくと瞬く間に竹林は荒れる。ぽっぽの集荷は竹林管理にもつながる。無駄がなく、本当にありがたい」と好評だ。(日本農業新聞2020年5月28日付ワイド1東海より)