新鮮野菜召し上がれ 詰め合わせを月1回販売  - JA三島函南

静岡県三島市のイタリア料理店

 地域の農畜産物を使ってイタリアの郷土料理を提供する静岡県三島市のロザートは8月下旬、旬の野菜の詰め合わせを月に1回販売する取り組みを始めた。JA三島函南がブランド化の推進と農業所得の向上に向け、直販事業で同店に食材を提供する。

一人親世帯の地元野菜食べたい声に

 同日はトマト、オクラ、ミニハクサイ、小松菜、サニーレタス、ジャガイモの詰め合わせセットを用意した。同店で6月に行った、一人親世帯へのオードブルの無償提供で、地元野菜を食べたいとの声が出たことを受け始めた。
 6月の取り組みで食材を無償提供した若手生産者グループ「箱根西麓のうみんず」が生産した野菜を中心に詰めた。「箱根西麓三島野菜」のロゴをデザインした箱に詰め、インターネット交流サイト(SNS)などを通して予約を受け、1箱(約3キロ)1500円で販売。12箱の注文があった。
 同店の笹俣江梨子さんは「新型コロナウイルス禍の中、総菜製造業に力を入れるなど『おうちごはん』に目を向けて工夫している。今後も地元野菜の料理をPRしていきたい」と意気込む。
 JA販売課の外岡賢大さんは「これから秋に向けて野菜が増えてくる。地元の新鮮野菜を店頭でも自宅でも楽しんでいただきたい」と語る。
 今後は消費者の希望に沿い、値段や作物を変化させていく。(日本農業新聞  2020年9月11日付ワイド2東海より)