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地元産農産物を学校給食に 出荷プロジェクト始動 - JAあいち尾東
長期供給へ作付け計画 販路拡大めざす
JAあいち尾東北部営農センターは、販路の拡大を目的に管内の尾張旭市の学校給食への出荷の確立を目指すプロジェクトに取り組んでいる。
これまで尾張旭市産直友の会の一部会員が学校給食へ出荷していたが、組織的な取り組みに至らなかった。また、市学校給食センターは地産地消を目的に地元農産物の前向きな使用を進めているが、地元産使用数値目標は設定されていなかった。
そこで継続・発展的な学校給食への出荷を目的に、北部営農センターの青木崇史係長と産直友の会会長の松原八壽雄さんが中心となり、プロジェクトを発足。品種や作付け時期を生産者ごとに調整し、グループ化することで長期的な出荷に対応できるよう作付け計画を策定した。
7月初旬、出荷を希望する産直会員を対象に学校給食出荷説明会を実施、出荷に向けて足並みがそろうよう意思統一を図った。その後は青木係長が定期的に各生産者の圃場(ほじょう)を訪問し、生育状況の確認を行う他、農薬散布のタイミングや適切な防除などを指導した。また、学校給食センター側へも必要量や大きさなど、ニーズを小まめに確認することで「学校給食への出荷規格に沿った農産物の生産」を徹底した。
1日には、同市が市制50周年記念で給食の食材のほとんどを市内産で提供することから、生産者7人を市学校給食センターに招待し、自分たちの出荷したキャベツやネギなどが使われた給食の試食会を行った。参加した生産者の奥村惇さんは「学校給食へ食材提供することで、子どもの未来につながる役に立ててとてもうれしい。責任感が増して気持ちが引き締まる」と話した。(日本農業新聞2020年12月9日付県版愛知より)