米宅配 口コミで高齢者に人気  - JA西三河

地元産の消費拡大期待

 JA西三河が昨年7月に始めた「米の宅配サービス」が好調だ。口コミで広がり、西尾市産の米「矢作の恵」の配達件数は順調に伸びている。新米シーズンを迎え、JAでは一層の地元産米の消費拡大につなげたい考えだ。

 米の宅配サービスは、同JA生活部が、新型コロナウイルス下で外出を控える人に安全・安心な地元産米を届けようと企画した。管内の組合員・利用者が対象で、同JAブランド「矢作の恵・こしひかり」「矢作の恵・三河自慢」の5キロまたは10キロを配達する。宅配料は無料。電話、ファクス、メールで申し込みを受け付ける。

 米の価格はAコープと一律とした。利用者の口コミで徐々に人気が広がり、特に免許返納者や足の不自由な高齢者から「Aコープが近くにないので助かる」と好評だ。また、時には1人暮らしの高齢者の話し相手にもなり、地域とのつながりを深めている。

 同JA生活課の濱田健課長補佐は「宅配サービスでJAをより身近に感じてもらい、JAファンを増やしていきたい」と力を込める。引き続き、組合員・利用者の生活を総合的に支援し、「くらしのパートナー」として安心して暮らせる地域づくりを行っていく。
(2021年9月7日付け  日本農業新聞ワイド2東海より)