新規就農者を育成 - JAしおのや

JAの総合力で一貫サポート

 JAしおのやは、将来、農業で自立を目指す農業後継者や新規就農者等を受け入れて、農業技術や経営手法等について研修する「新規就農者育成研修事業」を実施している。
研修生は現在の6期生を含めて総勢40人。多くの卒業生がJAしおのや管内で農家として独立している。
 栽培技術などの営農指導はもちろん、農機具や肥料などの生産資材、農畜産物の販売、農業情報収集、さらに税務などの経営指導、使いやすい資金提供など、JAのさまざまな部署が専門性と連携を持って、研修開始から就農後もサポートする。
(1)充実した農業実務
 実務先となる農業生産法人㈱グリーンさくらでの実習を通じて、就農に必要な技能やノウハウを習得できる。また、経営に関わる簿記、税務、経営分析、パソコン操作などを身につけられる。
(2)研修期間中の処遇
 研修者には研修手当を支給し、労災保険・雇用保険(事業主負担分)についてはJAしおのやが負担する。
(3)独立後の就農支援
 地域およびJAの生産部会等の一員として、経営初期段階まで、地域に溶け込むための支援、技術・資金・経営管理サポート等、総合的にサポートする。

実践的な研修、地域の担い手育つ

 研修先の(株)グリーンさくらとは、JAしおのやが設立した出資型農業生産法人。高齢化による離農や遊休農地が増える中、元気な地域農業の実現を目指して設立した。JAしおのや本店北側にある農場(1.88ヘクタール)で、多品目の野菜や花きを栽培している。川出明社長、JA営農部職員、関係機関が指導している。
 卒業生の主な就農状況(29年度末)は、イチゴ(7人)、アスパラガス(5人)、直売所向け多品目野菜(4人)、耕種+露地野菜(4人)、ニラ(2人)、ナス(2人)、その他となっている。