園芸最重点品目絞り産地づくり - JA福井市

生産拡大と品質・収量アップへ

 JA福井市は、農産物の契約栽培や直接販売など、販路拡大に取り組みながら農業者の所得向上や農業生産の拡大を図っている。JA指導販売部販売戦略室は、福井県内で需要はあるが、生産が不足している農産物から8品目に絞り込み、園芸重点品目に設定。その中から新たに、カボチャ、小豆、スナップエンドウ、ショウガの四つを、今年度特に力を入れて栽培する最重点品目に選定した。
 JAは各種研修会の開催や種子代の一部助成など、栽培に取り組む生産者を支援。生産拡大と品質・収量アップにつなげるとともに、品目ごとの生産者グループを立ち上げ、栽培管理技術と意識の統一化を図り、新たな産地づくりを目指す。(日本農業新聞2019年3月20 日付近畿北陸版より)

定期的に栽培研修

 JA福井市は、園芸重点品目での新たな産地づくりを目指し、今年から園芸担当の営農指導員を各ブロックに1人ずつ、計6人配置。定期的に研修会を開き、各品目の専門知識と指導技術のレベルアップを図っている。
 カボチャは加工用として鉄コンテナで出荷することで、資材コストのカットや省力化を実現。種苗代の 一部助成なども行い、新規参入者を募る。
 栽培技術の向上を目指して、カボチャとスナップエンドウの栽培講習会を3月末にJAアグリらんど喜ね舎で開き、JA管内の組合員をはじめ、JA営農指導員や地域農業の担い手に出向くJA担当者(愛称TAC=タック)ら合計約55人が参加した。JAは今後、残りの園芸最重点品目である小豆とショウガについても、植え付け直前の栽培研修会を計画している。(日本農業新聞2019年4月19 日付近畿北陸版より)