農業者の所得向上へ転作支援 - JAわかやま

園芸作物への転換進む

 JAわかやまは管内の水稲生産者を対象に、収益性が高い露地キュウリ、ナスを転作品目として推進している。生産者の農業所得向上を図るとともに、水田地帯の農業構造を転換し、地域農業の活性化に向けた新しい道筋の確立を目指す。資材費や労力軽減のための支援が奏功し、2019年度の作付面積は、3.4ヘクタール(前年比110%)に拡大した。

生産資材に補助、負担軽減

 同JAはこれまで、転作に関する支援事業として、生産資材(接木苗・支柱)の助成、支柱杭打機の無償レンタルを実施。杭打機を使うことで、従来の手作業と比べ、労力軽減や作業時間短縮につなげた。出荷規格を簡素化し、資材にはリースコンテナを採用。出荷コストと荷詰めの負担を従来の50%まで軽減した。
 今年度から、自然災害に対応するための新たな取り組みとして、防風ネットの設置費用(直管パイプ、防風ネット)の50%助成を実施。定植初期の葉茎の風傷防止や、収穫期の樹勢低下、擦れ果の被害緩和を狙う。(日本農業新聞2019年5月12日付近畿版より)