極早生多収米を初出荷  - JAたじま

農家所得増大に期待

 JAたじまは、多収穫米の極早生品種の出荷を今年度から始めた。生産者の所得増大の一助にと、主力の「コシヒカリ」と作期の分散が見込める早生や晩生の作付けを今年産から本格的に誘導。収穫期を迎え8月下旬、穀類共同乾燥調製貯蔵施設「こうのとりカントリーエレベーター(CE)」(豊岡市)で初出荷式を開いた。生産者、行政やJA関係者ら約60人が、新米を積んだトラックを送り出した。
 この日は、成熟期が「コシヒカリ」より2週間ほど早い極早生「ちほみのり」の玄米約11トンを生協コープこうべに出荷。生協ライスセンター(加古郡稲美町)で精米後、来週から個人宅配や店頭販売を始める。今季は、但馬全域の125人が約100ヘクタールで「ちほみのり」などの極早生種の栽培に取り組み、全量を同生協に出荷する予定だ。
 JAは、2020年の米全体の集荷目標を40万袋(1袋30キロ)としている。現在は、今年度の目標の38万袋を上回る出荷契約を組合員と結んでいる。
(日本農業新聞2019年9月3日付ワイド1近畿より)