「シャインマスカット」東京市場へ  - JA庄内みどり

努力実り初出荷

 JA庄内みどりは19日、酒田市の酒田流通園芸センターでJAとして初めて大粒のブドウ「シャインマスカット」を集荷した。2017年から展開している園芸生産拡大事業生産拡大取り扱い5品目の一つ。房出荷用の4キロ箱8ケース、粒出荷用で150グラム入るドーム型プラスチックケース45個を集荷し、20日、東京の市場へ向けて出荷した。
 JAでは農業者の所得増大と農業生産拡大に向け、創造的自己改革の一環として園芸生産拡大事業に取り組み、「シャインマスカット」の栽培面積拡大を図ってきた。
 JA園芸課の遠田直樹係長は「いよいよこの日を迎えることができた。生産者の努力が報われるよう、高価格で販売できるように頑張りたい」と話した。
 17年から9本の木で栽培を始めた生産者の阿部徳義さんは17日、酒田市八幡地区のハウスで初収穫直前の最終確認を行った。
 果樹栽培は未経験だったが、「孫においしいシャインマスカットを食べさせたい」との思いから栽培に挑戦した。
 阿部さんは「全てが手探りだった。ジベレリン処理や摘粒など、決まった時期に行う細かい作業が多く、水稲とアスパラガスも栽培しているため両立にも苦労した」と話す。(日本農業新聞2019年9月28日付ワイド1東北より)