菓子店へかぼちゃペースト提供 - JA十日町

規格外品を有効活用

 新潟県のJA十日町は、自己改革で掲げる農業者の所得拡大を目指し、「かぼちゃペースト」の提供・販売に取り組んでいる。関東圏の飲食店やホテルに販売する他、ペーストの購入につなげるため十日町市内の菓子店6店舗に無償で提供した。15日には、地元菓子店の「きさらぎ菓子店」にかぼちゃペースト4・5キロ、米粉3キロを提供し、26、27日の両日開かれる農協祭限定のカボチャスイーツを制作してもらう。
 JAは、「カボチャ栽培で出る規格外品をどうするか」という農家の悩みを受け、カボチャ「くりゆたか」の規格外品を利用した、かぼちゃペーストを作った。きさらぎ菓子店は、市内でも地元産野菜とのコラボ商品を積極的に製造していることから、今回JAからかぼちゃペーストを使ったコラボ商品開発を依頼し、初めて実現した。
 コラボ商品は、JA職員と相談しながら試作を重ね、米粉のスポンジにかぼちゃプリンとかぼちゃクリームを挟んだ。
 この限定スイーツは、JAのマスコットキャラクター名「とかちゃん」から「とかパンプキン」と名付け、2日間の農協祭で300個を限定販売する。(日本農業新聞2019年10月20日付エリア信越より)