指導員にタブレット端末 - JA山口県

畜産の事務 省力化へ

 JA山口県下関統括本部は、タブレット端末で畜産の事務作業改善に乗り出す。台帳や帳票のデータを、指導の現場などで直接入力することで、事務作業を省力化し、空いた時間を指導などに充て、生産者の所得向上につなげる。
 畜産指導員は、授精業務を含め、授精台帳、精液受払台帳、子牛生産検査票などを、手書きやパソコンへの手入力で作成する。月200時間を事務作業に費やし、管理職の確認事項も多い。各帳票が関連せず、効率も悪いなど課題を抱える。
 その改善策として畜産用アプリを導入した。「日報」「精液受入」「子牛検査」で管理する。登録した生産者、母牛、父牛、家畜人工授精師のマスターデータを基に各データを入力。台帳データを作成、蓄積すれば2次台帳や帳票が作成できる。
 同システムは、情報のデータ化で業務効率化を目的にJAが導入。同統括本部が先行的に取り組み、受発注、棚卸し、産業用無人ヘリコプターによる防除集計の省力化などで成果を上げている 。(日本農業新聞2019年11月9日付ワイド1中国四国より)