柿「富有」香港へ 今年度30トン見込む - JAいび川

「いびブランド」の価値高める

 揖斐郡ブランド推進協議会は11月下旬、大野町の特産品である柿「富有」を香港へ輸出するため、JAいび川大野営農センター柿共選場で出発式を行った。今年度は約30トンの輸出を見込んでおり、1月にかけて香港の百貨店やスーパーで販売される。
 同協議会はJAと揖斐川町、大野町、池田町、揖斐郡の産業に関わる関係団体・機関で構成。郡内の特産品を国内外に発信し、「いびブランド」としての価値を高めようと2017年に発足した。
 式典には協議会長を務めるJAの堀尾茂之組合長、大野町の宇佐美晃三町長、同町かき振興会の加納智会長の他、関係者ら8人が参加。輸出の安全とセールスの成功を願った。同振興会の加納会長は「味は日本一だと自負している」と自信をみせる。柿は香港だけでなく、タイやシンガポール、欧州連合(EU)にも出荷している。堀尾会長は「海外への輸出規模を拡大し、世界中に大野の柿をアピールしたい」と話した。 (日本農業新聞2019年12月10日付ワイド2東海より)