アボカド 共同荷造りで 産地化へ一歩 - JAえひめ中央

安全・安心武器に 作りやすく所得向上

 JAえひめ中央は今年度から、新たにアボカドの共同での荷造りを始めた。市場に出回る多くが輸入品のアボカドだが、安全・安心で品質の高さを武器に、行政と連携しながら管内産アボカドの産地化を進めていく。
19年産は10~12月に荷受けを行った。出荷量は約180キロと少ないものの、外観や大きさをそろえた高品質なアボカドを送り出すことができた。
 松山市では、放任園地対策に管理のしやすいアボカドに着目。育成試験を通じて、栽培しやすい品種を選定したり、講習会を開いたりして、普及に努める。
 同市新浜で6年前からアボカドを栽培する客野太志さん(71)は、現在約10アールを管理する。19年産から本格的に結実し、3本の木から合わせて200個ほどを収穫できた。「両親から譲り受けた園地の一部に手付かずの場所があった。このままでは荒れ果ててしまうと思い、アボカドを始めた」と、園地を生かすために栽培をスタートさせた。
 JA園芸販売課の亀岡功生課長は「栄養価が高く、若い女性を中心に人気を集めているアボカド。希少な国産アボカド産地として定着するよう知識を積み重ね出荷者の所得向上に努めたい」と話す。(日本農業新聞2019年12月13日付ワイド2四国より)