移動販売車 スーパーなのはな発進 - JAいぶすき

食品など200点 品ぞろえ充実

 JAいぶすきとAコープ鹿児島は20日、JA管内5地区を回る移動販売車「スーパーなのはな号」の運営を始めた。JAとAコープからそれぞれ1人の職員が乗り込み、専用の1トントラックで生鮮食品や総菜、日用品など約200アイテムを幅広く販売する。
 移動販売車は、祝日も含め月~金曜日に毎日運行。5地区の中でも希望が多かった集落65カ所を、1週間に1回巡回する。初日は、管内の喜入地区と指宿地区の13カ所を巡回。計95人の来客者でにぎわった。
 移動販売車を利用した鹿児島市喜入生見町の帖地和子さん(79)は「品数が多く、欲しいと思った商品が置いてあるのはうれしい。高齢者は助かるので続けてもらいたい」と語った。
 移動販売車の導入は、JA自己改革の柱である「地域の活性化」の一つ。高齢化や過疎化で移動手段の確保が難しい地域が増えていることから、地域の生活を守るJAの役割として始めた。
 運営の準備には行政も協力し、集落座談会や意見交換会などでニーズを調査。利用者が満足できるよう取り組んできた。JAは今後、地域住民や行政からの要望を聞き取り、コースの見直しや新たな移動販売車の導入を検討する予定だ。(日本農業新聞2020年1月24日付県版鹿児島より)