人気イチゴ香港へ 初回は500パック  - JA遠州中央

輸出向け「きらぴ香」 ニーズに沿った計画出荷 

 JA遠州中央は1月下旬の2日間、今年度初めて輸出向けイチゴの荷造り作業を行い、「きらぴ香」500パック(1パック約280グラム)を香港に輸出した。JAは、JA静岡経済連が進める県産農畜産物の海外輸出事業に参画している。
 JAはこれまで、香港やマレーシア向けに2017年度に308パック、18年度に1800パックを輸出し、順調に拡大してきた。ニーズに沿った計画出荷を進めている。
 イチゴはJA園芸流通センターに集荷され、JA職員が検品。パック表面を覆うフィルムは、輸送中の振動や陳列時の荷崩れ防止のため、左右だけではなく上下もテープで留めるなど、出荷に備えた。
 同連は15年から、輸出を本格的に展開してきた。農畜産物をより高く売る販売手段の一つとして輸出に注目。生産者のモチベーションや次世代に向けた農業へのイメージの向上なども見据えている。
 同連輸出推進課によると、香港では1月下旬の旧正月に贈り物を贈り合う習慣があり、赤は縁起が良い色とされている。その後もバレンタインデーなどのイベントが続くため、この時期にイチゴの需要が高まるという。
 輸出向けは特に「きらぴ香」の人気が高く、昨年度に県から輸出した物の中で割合が高かったという。輸出は3月末~4月上旬まで続く。 (日本農業新聞2020年1月29日付ワイド1東海より)