温州ミカン36%増 過去8年で最高 - JAむなかた

販売35トン 県内トップクラスの糖度

 JAむなかたかんきつ部会は温州ミカンの販売実績が35トン(前年比36%増)、1280万円(同16%増)を記録し、過去8年間で最高数量、販売高を達成した
 部会は「北原早生」を主力に「早味かん」など5種の温州ミカンを栽培。出荷期間の9月下旬から10月中旬まで切れ目なく出荷を続けた。2019年産は、日照不足で全国的に低糖度・低酸が心配されたが、シートマルチ栽培の徹底で、13、14度と県内トップクラスの高い糖度を維持。食味の良いミカンを作り続けている。
 18年産からは青果としての出荷割合が激増。17年産の青果出荷率約6割に対し、18年産は約9割、19年産は約8割となった。JA営農指導員は「品質の良さを受けて従来の販売先に多く買い取られたことや、販路拡大などの効果が出たのではないか」と話す。
 部会は41人。研究会の立ち上げや独自のブランド「姫神(ひめのかみ)シリーズ」の販売など、精力的に活動している。同ブランドは品種を問わず、傷がなく糖度12以上のものを厳選。贈答用としても人気だ。
 部会は18品種のリレー栽培で、4月まで出荷を続け、販売高3000万円、出荷量115トンを目指す。(日本農業新聞2020年2月20日付ワイド1九州より)