良食味米 底上げへ「旨い米コン」 - JAにしみの

JAブランド米「ハツシモ」など3部門で競う

 JAにしみのとJA営農連絡協議会は毎年、水稲農家の良食味米生産への意欲向上と生産技術の底上げを目指し、「旨(うま)い米コンクール」を開いている。
 今年で4回目。個人農家や団体など163経営体から239点の応募があり、1月末に食味官能審査を行い、上位入賞者は19日に開いた「営農集団等地域リーダー研修会」で表彰した。
 コンクールでは、JAのブランド米「ハツシモ」と、「コシヒカリ」「その他品種」の3部門で米のおいしさを競う。協議会役員や県、米卸、JAの関係者ら20人が審査員を務め、事前に食味計と味度計で計測。各部門上位5点を試食して、外観や香り、味、粘りなどの項目を審査した。
 表彰の他、優良事例は研修会などで情報共有もしている。協議会の戸谷務会長は「各地でブランド米が台頭し、競争も激化している。情報を共有し、地域のブランド米のレベルアップにつなげたい」と話した。
 JAは米の収量を競う多収コンテストも19年産米で始めるなど、多収米の生産拡大にも力を入れている。(日本農業新聞2020年2月22日付ワイド1東海より)