面積拡大と販売強化 ハトムギ産地復活へ - JA広島中央

ロゴ入り商品で県産PR

 JA広島中央と三原市の大和町ハトムギ生産振興組合は、ハトムギの産地復活を目指し、生産・販売を強化する。2020年度は、前年比2・3ヘクタール増の14ヘクタールの栽培を計画する。JAは、国産ハトムギを広める活動を展開するはと麦きれい倶楽部(くらぶ)に加入。加工販売するティーバッグに県産をPRする「広島はと麦きれい倶楽部」のロゴを付けるなど、生産と販売の両輪でブランド力を高めて普及拡大する。
 ハトムギは、1981年から同町とJAが産地化に取り組む。2001年に約30ヘクタールまで増えたが、雑草対策が難しく、連作障害や高齢化などで生産が減った。
 健康ブームで国産ハトムギの需要が高まり、加工品での販売が見込めることから19年から経営刷新中期計画で、ハトムギを地域特産物の一つに設定。新規就農者や法人などに転作品目として呼び掛け、生産拡大に取り組む。
 20年度は3法人が加わり、15戸が生産する計画だ。ハトムギは、JAが全量を買い取り加工する。同市所有の乾燥施設が4月、JAに無償譲渡されることが決まり、20年産から乾燥もJAが担う。
 JAは、全国の産地などで構成するはと麦きれい倶楽部に17年加入。県内初の会員として、県産PRのロゴを入れ、適正価格を設定して、販売を強化する。
 乾燥ハトムギは、皮付きのままいってティーバッグやペットボトルのブレンド茶「はとむぎ茶茶茶」などに加工して販売する他、粉末は地元のパン店などに出荷する。(日本農業新聞2020年3月21日付ワイド1中国四国より)