「砂里芋」ネット通販など好調  - JA北越後

販売額が過去最高

 北越後農協さといも部会は4月上旬、聖籠町内で通常総会と出荷反省会を開き、部会員ら20人が参加した。
 2019年産のブランドサトイモ「砂里芋」の実績は出荷面積1588アール、出荷数量246トン、販売金額は1億を超え過去最高の成績となった。ネット通販による販売先の拡充と併せ、3年目となったプライベートブランドでの販売も好調だ。むいたサトイモを真空パックにした加工品販売も追い風となった。

20年産の定植作業を始めた部会員

さといも部会の通常総会

A品率の向上と収量アップへ

 部会員の人数も年々増加。19年度は20人が作付けた。1キロ単価は約430円と高単価となり、10アール当たりの平均販売額は66万1000円となった。
 一方、19年産の作柄は販売金額と比べて良い結果ではなかった。夏場の高温による水不足と秋に発生した台風の影響で芋の肥大が進まずに小玉傾向だった。
 また、目標の10アール当たり収量2・5トンに対して1・5トンの結果となり、多くの圃場(ほじょう)で収量が伸びなかった。
 部会ではA品率の向上を目指し、夏場における水管理の徹底と石灰肥料の施用で改善を図ることを確認した。小林八寿夫部会長は「販売金額が過去最高となったのは部会員の努力の結果だ。ただ、残念ながら個人ごとの成績を見ると結構な差があった。この差をできるだけ縮めて、A品率の向上と収量アップを図り、さらなる食味向上を目指して20年産の栽培に取り組もう」と呼び掛けた。(日本農業新聞2020年4月18日付県版新潟より)

ブランド化で人気定着

砂里芋は(株)イトーヨーカ堂のプライベートブランド「顔が見える野菜」に参加し、好評を得ている。

砂里芋のロゴマーク

生産者情報が記載される「顔が見える野菜」のシール