新顔野菜で差別化 8月に3種類  - JAはだの

JA直売所ならではの品種を

 JAはだの農産物直売所「はだのじばさんず」は種苗メーカーのトーホクと連携し、新品種の野菜の販売に向けて動きだした。目新しい品種の野菜を販売することで、市内の大型スーパーなどとの差別化を狙う。同社や同店出荷者の協力の下、今年8月の販売を目標に計画を進めていく。
 同店では、珍しい品種の野菜が来店者から好評を得る一方、それらを生産する出荷者が少ないことが課題となっていた。
 今回新品種として準備したのは、割れにくさが特徴の小玉スイカ「シャリっ娘」とズッキーニのようなカボチャ「ぐるめペコ」、1個500グラムほどに成長するナス「とろとろステーキなす」の3種類。いずれの品種も育てやすさや食味の良さなどが特徴だ。
 3月下旬には、JA本所で同社が試験栽培等説明会を開いた。同店の出荷者ら13人が参加し、品種の特徴や栽培ポイントなどについて学んだ。
 出荷者は同社が提供した種を使って各自で栽培作業を進め、8月ごろの収穫と販売を目指していく。
 今後、同店では、出荷者の畑を巡回して栽培管理などを指導する他、8月の出荷の際には試食イベントを開催する予定だ。
 北原慶徳店長は「JAの直売所ならではの品種を並べることで、スーパーなどとの差別化を図り、来店者の関心を引く売り場にしていきたい」と意気込みを話した。(日本農業新聞2020年4月29日付ワイド1首都圏より)