担い手の育成に農業活性化講座 - JA湘南  

定年帰農者や女性農業者ら

 JA湘南は4月上旬、地域農業を担う農業者を育成する「農業活性化講座」を開講した。今年度は正組合員家族や定年帰農者、女性農業者など15人が受講。1年を通して営農技術の習得・向上を支援する。
 同講座は、来年2月まで講義と実習を合わせ計22回実施予定。JAの関谷英雄営農技術顧問が講師を務め、受講生はニンジンや小松菜など19品目の露地野菜の栽培方法を学ぶ。また、刈り払い機やトラクターの安全な操作方法、農薬の適正使用などの研修の他、JAの直売所出荷に向けた販売方法や出荷者登録についても講義を行い、生産から出荷までの基本的なプロセスを学んでもらう。
 第1回の講座では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、講義時間を短縮し、伊勢原市の約4アールの畑で畝づくりとマルチ張りを体験。サトイモ、ジャガイモの植え付けやネギの播種(はしゅ)作業を行った。
 初めて受講した60代の男性は「定年退職後、本格的に農業を始めたいと思い参加した。栽培の基礎から学び、品質の高い農産物を作りたい」と意気込む。(日本農業新聞2020年4月30日付ワイド1首都圏より)