農家支援 パンフで発信 - JAひすい

園芸振興に重点地域活性化狙う

 JAひすいは2020年度に展開する農家・担い手支援策を掲載したパンフレットを作成し、各種会議や訪問日などで配布している。
 農家・担い手の減少や高齢化などの問題に加え、米価の低下、生産資材の高騰などで、農業経営の厳しさが増している現状を踏まえ、パンフレットを作成。地域農業の維持・振興に向けた取り組みを強化することを目的に15年度から毎年作っている。
 今年度の大きな取り組みは、園芸振興に重点を置いた農家支援だ。JA農産物直売所「ひすい食彩館」が今年の秋に移転新築することを踏まえ、産直会員に作付け提案を行う。重点作物の出荷時手数料の引き下げ、新規会員拡大による生産量・販売量の増加を目指す。
 また、引き続き生産者と協力し、エダマメの実証圃(ほ)を設置し機械化栽培の実証を行う。
 昨年度40アールだった実証圃を100アールに拡大し、手洗いで行っていたエダマメの洗浄には洗浄機を導入する。
 脱莢(だっきょう)・洗浄・選別・袋詰めなどの出荷作業をJAが受託することで、農業者の労働力の軽減による生産拡大と、農業所得の増大を狙う。

関係部署と連携強化 リスク診断も

 さらに集落営農の組織化・法人化、認定農業者・新規就農者、定年帰農業者などの確保に向け、関係機関と連携して支援していく。
 営農部だけでなく、金融共済部や支店では農業経営アドバイザー試験合格者による農業法人の経営相談活動を積極的に行い、農業融資相談員が主要な担い手先へ定期的に情報提供をする。
 また、さまざまな経営リスクを把握するためにライフアドバイザー(LA)が農業経営リスク診断活動を行う。(日本農業新聞2020年5月9日付県版新潟より)