六条大麦収穫始まる 全面転換し面積大幅増 - JA北びわこ

421から723ヘクタールへ

 JA北びわこ管内では、5月下旬から六条大麦「ファイバースノウ」の収穫が始まり、管内4施設で荷受けを始めた。小麦から大麦に全面転換を図る2020年産の作付面積は、19年産の421ヘクタールから大幅に増加し、723ヘクタールとなった。
 20年産は暖冬もあり、出穂期まで生育は早まっていたが、4月の気温が低く推移したため、開花までの日数が長くなり、収穫開始は昨年同様となった。6月に入り収穫の最盛期を迎えている。
 JAでの大麦栽培は、16年産から主食用途での「ファイバースノウ」栽培を作付面積40ヘクタールで始めた。しかし品質や収量性の課題から、17年産からは麦茶用途での同品種の栽培に変更した。

組合員要望受け 大麦へ

 また、JA管内では生産調整作物として小麦の作付けを行ってきたが、近年、縞萎縮(しまいしゅく)病や黒節病の影響により低収傾向が大きな課題となっていた。組合員からは、小麦から大麦への作目転換の要望が多く寄せられた。
 20年2月に長浜市、飲料素材の加工製造など手掛ける京都グレインシステム、JA北びわこの3者が連携協定を締結。管内に同社の大麦焙煎(ばいせん)工場進出も決まり、需要を確保した。(日本農業新聞2020年6月3日付ワイド2近畿より)