果実冷蔵施設が竣工 台風19号被災で移設 - JAながの

ドライブスルーで荷降ろし

 JAながのは中野市豊津に新たな果実冷蔵施設と事務所を建設し14日、竣工(しゅんこう)式を開いた。同市上今井のみゆき果実共選所が昨年10月の台風19号災害で浸水被害を受け、冷蔵庫や選果機などが稼働不能となったことから、場所を移して新たな施設を整備した。15日夕方から荷受けを始め、16日から稼働する。
 果実の集荷所に隣接する冷蔵庫棟は、床面積195平方メートルで、冷蔵庫内は95平方メートル。ドライブスルーで荷降ろしができる下屋を備えている。事務所棟の床面積は52平方メートル。
 みゆき果実共選所の被災後、JAは大型選果機を備える飯綱町のいいづなフルーツセンターと連携し、リンゴや桃の選果対応をしており、今後も継続する。生産者がパック詰めして持ち込むスモモ、ブルーベリーなどの果実は、新設した冷蔵庫で鮮度を保ち出荷する。
 竣工式には、JAの役職員や組合員の代表者、建設業者ら22人が参列。施設を披露し、完成を祝った。
 JAの荻原育夫みゆき地区担当理事は「被災施設や農地の復旧に協力いただいた生産者やボランティア、新施設の建設関係者などの皆さんに感謝する。果実生産拡大に向けて励んでいきたい」とあいさつした。
 JAみゆきスモモ部会の藤田清隆部会長は「新たな施設を有効活用し、良い果実を消費者に届けたい」と力を込めた。(日本農業新聞2020年7月16日付ワイド1信越より)