緑肥用 ヒマワリで地域振興  - JAあつぎ

約6000本 地域住民の楽しみに

 神奈川県のJAあつぎ青壮年部荻野支部は、景観美化と緑肥としての活用に向け、ヒマワリの栽培に2018年から取り組んでいる。8月には、約6アールの畑に、約6000本のヒマワリが咲き誇り、地域住民の目を楽しませた。現在は、緑肥用として畑にすき込み、熟成させた後、11月から葉物栽培を始める。
 

景観美化で地域活性化

 景観美化での地域活性化とともに、緑肥として活用することで肥料を入れる手間やコストを削減し、農家所得の向上につなげたいと始めた。緑肥として使用することで、土壌中の菌根菌を増やし、後作のリン酸吸収を促進させる効果がある。自然の力で安全・安心な地場農産物を生産し、供給したいと考える。
 今年、栽培する品種は「サンマリノ」。少しでも景観美化を通じ、地域に元気を届けられたらと、部員一丸となり栽培を進めた。訪れた地域住民からは「ヒマワリ畑を見ていると心が明るくなり笑顔になれる」と多くの声が寄せられた。
 支部の鈴木貴さん(41)は「ヒマワリ栽培は、農業・地域両面の振興に向け、取り組み始めた。多くの人に見に来てもらい、そこで育ったおいしい野菜を味わってもらうことで、農業に興味を持ってくれたらうれしい」と笑顔で話した。(日本農業新聞2020年9月16日付ワイド2首都圏より)