和牛改良組合を設立 三部会が一つに - JA日向

和牛生産技術の向上へ

 美郷町和牛改良組合は9月下旬、美郷町西郷ニューホープセンターで設立総会を行った。
 美郷町の和牛生産者は70人。これまで、美郷町は西郷、南郷、北郷それぞれの地区で部会を構成していたが、美郷町管内和牛農家の和牛生産技術の向上と、会員相互の親睦を図り、生産農家の所得増大を図ることを目的に、同組合を設立した。
 総会では、JA日向の藤本隆康組合長が「和牛生産の現場は新型コロナウイルスの影響を全面に受け、厳しい状況。今回、三つの部会が一つとなり、組合員全員で結集して、コロナ禍を耐え忍び、さらなる発展を遂げるよう期待している」とあいさつした。
 同会には、和牛生産者33人が出席し、規約や活動計画、収支予算、新役員選任などの議案がすべて承認され、藤本組合長から認定書交付が行われた。
 その後、美郷町の中山二郎獣医師が牛伝染性リンパ種(BL)について、特徴や症状をはじめ、感染の経路や対策についての講演を行い、出席した生産者は熱心に耳を傾けていた。
 改良組合の初代組合長となった沖田康之さんは「組合設立を機に、町内3地区の生産者がこれまで以上に協力し、美郷町産の子牛の評価が高まるよう取り組んでいきたい」と意気込みを語った。(日本農業新聞2020年10月8日付県版宮崎より)