新見市育種“プレミアム”リンドウ 「奥の秋風」デビュー - JA晴れの国岡山

出荷期間の拡大目指す

 JA晴れの国岡山新見花卉(き)部会リンドウ生産部(25戸、4ヘクタール)では、新見産リンドウのPRと出荷期間拡大を目指して、2015年から新見市オリジナル品種の育種を手掛けており、第1弾として 「新見プレミアムりんどう 奥の秋風」の出荷を開始した。
 

味わい深い紫色 ボリュームある花姿が特徴

 「新見プレミアムりんどう」は、奥山亮部会長(43)と普及指導センターなどが協力し育種したもので、今年の「奥の秋風」を皮切りにシリーズ化を目指している。「奥の秋風」は10月上旬~下旬に開花する晩生品種で、味わい深い紫色の花弁と頂花の花数が多くボリュームのある花姿が特徴。
 奥山部会長は、「長年温めてきた取り組みがやっと実を結んだ。他にはない新見だけのリンドウの色をぜひ楽しんでもらいたい」と話す。今年は約2000本の出荷を予定しており、来年の生産拡大が期待される。
 部会は、紫や白、ピンク、バイカラーなど、さまざまな色のリンドウを6月中旬から10月下旬まで出荷しており「奥の秋風」が最後を飾る。(日本農業新聞2020年10月24日付 県版岡山より)