果実選果場が完成 「大将季」初出荷  - JA鹿児島いずみ

初売りは鹿児島中央卸売市場で

 JA鹿児島いずみの本所敷地内に建設を進めていた新たな果実選果場が無事完成し、24日、竣工(しゅんこう)式を開いた。JAや国、県、管内各市町、生産者など約150人が参加。新果実選果場の完成を祝い、効率稼働を祈願した。同日、新選果機で選別された県オリジナル品種の中晩かん「大将季」の出発式も行われた。
 式では、上宗光組合長が「皆さまの協力で無事新しい果実選果場が完成した。消費者の皆さまに安心・安全ないずみの果実を届け、農家の所得向上や生産基盤の維持・拡大につなげていきたい」とあいさつした。
 JA果樹部会の大野健志部会長は「新選果場の完成は喜ばしいと同時に非常に身が引き締まる思い」と強調。
 「新型コロナの影響に加え、農家の高齢化による労働力不足や後継者問題など課題は多いが、生産者一同これからも消費者に喜んでもらえる果実を作っていきたい」と話した。
 出発式では、JAデコポン専門部会の大塚雄二部会長をはじめ、生産者やJA関係者が、今年度初出荷となる「大将季」を積んだトラックを期待を込めて見送った。
 「大将季」の初売りは26日、鹿児島中央卸売市場で行われ、生産者やJA関係者が見守った。今後、県内外の市場に出荷し、全国の消費者に届けられる。(日本農業新聞2020年11月27日付県版鹿児島より)