中主産ニンニク定植 水稲裏作で拡大 - JAおうみ冨士

出荷ピークの調整で優位性

 JAおうみ冨士のにんにく・さといも部会に所属する7戸の生産者が10月中旬から11月中旬にかけて、野洲市中主地区の圃場(ほじょう)にニンニクを定植した。
 同部会は、温暖地での栽培に向く「金郷純白」や「上海早生」などの早生品種を栽培し、収穫を6月上旬に調整。7月上旬の青森県産と出荷ピークをずらすことで、優位性を持たせている。
 2010年からの輸入価格高騰を背景に、国産ニンニクに注目が集まったことから、12年に栽培をスタート。作業時期が稲作と重ならないため、水稲の裏作として広まり、現在は作付面積約50アール、生産量は1トン強になった。
 

規格外品でオリジナル加工品「にんにくみそ」なども

 また、部会とJAが協力して規格外品を活用したオリジナル加工品「にんにくみそ」などを開発・販売しており、消費者への定着や、一層の所得向上を目指している。
 奥村富正部会長は「中主産ニンニクのブランドを定着させ、作付面積を増やしたい」と意欲を見せた。(日本農業新聞2020年11月28日付県版滋賀より)