九条ねぎ産地化へ 出荷グループ立ち上げ - JA京都やましろ

持続可能な農業の実現へ

 JA京都やましろは、九条ねぎの生産体制を強化する。ネギ部会に次ぐ組織として、今年新たに「京都やましろ新鮮野菜ネギ出荷グループ」を組織。12月中旬から出荷をスタートさせた。JAの販売チャンネルを活用して有利販売することで農業者の所得増大につなげるとともに、産地化に弾みをつける。
 JAは、2020年度を初年度とする第8次中期3カ年計画に基づき、持続可能な農業の実現を目指している。力を入れる取り組みの一つが九条ねぎの産地化だ。

大手量販店や中堅スーパーなどへ出荷

 九条ねぎの生産関連施設を整備して15年から東京市場に直接出荷を始めた。18年度にはカット九条ねぎの出荷を開始。本場のJAが直接出荷・販売するという安心感から年々需要が拡大しており、現在、全国の大手量販店や中堅スーパーなどに向けて出荷する。
 九条ねぎの一層の需要に応えるため、今年新たに立ち上げたのが「京都やましろ新鮮野菜ネギ出荷グループ」だ。JAは、山城地域のネギ生産者の結集を呼び掛け、JAの取り組みに賛同した15人が出荷を開始した。
 同グループメンバーには、京都やましろ新鮮野菜生産者として、①新鮮でおいしさを保持するための生産・調整・保管②JAを通じた出荷③消費拡大活動への協力④京都こだわり栽培指針に準じた栽培と栽培履歴の提出⑤統一した出荷規格での出荷――などを求めている。
(日本農業新聞2020年12月27日付エリア近畿より)