担い手支援求める 町に要望書 - JAなす南

後継者不足やコロナ禍、生産物の価格低迷などで

 JAなす南は11月中旬、那珂川町の福島泰夫町長を訪れ、「令和3年度那珂川町農林業等施策ならびに予算編成に関する建議要望書」を提出した。JAの荒井節組合長と営農部の高野修部長が管内農業の生産振興対策に係る事業の重要性を説明。地域農業の維持・発展への協力を要請した。
 JAは、園芸作物振興対策事業や使用済み農業生産資材の適正処理対策事業など3項目10事業の助成を要望。深刻化する担い手不足に対し、新規就農者支援事業への助成を新たに依頼した。荒井組合長は「後継者不足やコロナ禍による生産物の価格低迷など、問題は山積している。魅力ある農業・農村を築くため、町の協力が不可欠だ」と話し、建議要望書を福島町長に手渡した。
 福島町長は「後継者がいないと地域農業を守れない。農業者が少しでも長く農業を営めるよう、できる限り支援したい」と力を込めた。
 JAの他、那珂川町農業委員会、那須南森林組合も建議要望書を提出。農業委員会の大金武夫会長は、各組織や行政が協力し地域の問題解決に取り組む必要性を述べた。
 JAは26日、那須烏山市の川俣純子市長を訪れ、同様に建議要望書を提出した。(日本農業新聞2020年11月27日付ワイド2北関東より)