農業融資 専任担当者が積極提案へ  - JAあいち海部

幅広いニーズに対応

 JAあいち海部は、2021年度から農業融資担当を新設した。経済事業の担い手担当や園芸担当職員との情報連携、同行による農家訪問を通じて、組合員の幅広い農業資金へのニーズに対応する。総合事業の強みを生かした農業コンサルティング機能の強化や地域農業の活性化支援を図ることが目的。

 都市化の進展などで農業以外の融資も増えた一方、担い手に向けた高度な知識に基づく農業融資の重要性が増したことで、専任の担当者を置くことにした。経営の安定や改善、効率化、高度化など、組合員の多様な資金需要に的確に応えることで、農業所得の向上に取り組む。

 融資部の立松明人部長は「地域農業金融機関としての役割を果たすため、経済部門との連携を強化し、対話を通じて組合員のビジョンや経営状況、JAへの要望を直接聞くことで、資金ニーズへの積極的な提案につなげていきたい」と話した。
(2021年4月 10 日付  日本農業新聞 ワイド1東海より)