合併で直売所の販路拡大 - レーク滋賀

出荷者励みに

 JAレーク滋賀管内で、直売所出荷者がJA合併を機に販路拡大に動いている。4月の誕生から、これまでは「管外」だった大津・湖南・高島地区の旧8JAの直売所に出荷できるようになり、出荷者からは歓迎の声が上がる。

 JA草津地区統括本部管内の花農家、堀田美恵子さんと息子の健太さんは、出荷するJA直売所を従来の1店舗から4店舗に広げた。最盛を迎えたトルコギキョウの他、ストックやフユギクなど年間を通して約20品種をハウス5棟や露地で栽培。今では、収穫する花の9割をJA直売所に出荷できるようになったと喜ぶ。

 これまでの旧JA草津市の直売所「草津あおばな館」に加え、旧JAおうみ冨士「おうみんち守山本店」と旧JA栗東市「田舎の元気や」、旧JAレーク大津「グリーンファーム堅田」に販路を拡大した。

 堀田さんは「JAの合併で、出荷できる直売所が増えてよかった。これからは販路の拡大による収入の向上も目指したい」とし、来年には「イチゴの栽培にも挑戦し、直売所にさらに多くの品目を出荷していく計画だ」と意気込む。

 同JAはこれからも、直売所出荷者の販路拡大など、安心して農業ができる環境づくりを進める考えだ。
(2021年7月24日付け  日本農業新聞ワイド2近畿より)