短期間求人も開始

　ＪＡめぐみのは、農業現場で求職者が働きやすい体制づくりに力を入れている。２０１８年７月から進める無料職業紹介事業では、さまざまな働き方に対応するため、本年度から１、２日単位の求人募集も始めた。本年度のマッチング件数は２６件と昨年度並みだが、以前の利用者が継続して働きたいという希望が増えており、成果が表れてきている。

　無料職業紹介事業は、働き手を探している農家と求職者をマッチングする。面談や農地での説明などを重ね、ＪＡが就労前から就労後までサポートする。

　年間通じて働ける体制づくりを進めつつ、さまざまな求職者に対応するため、本年度からより短期間の求人募集も始めた。

　求職者からは「近くにこのような働き先があったことに驚いた。子育てと両立が難しいと感じていたので、時間や期間の融通が利いてありがたい」と好評だ。

　事業を利用した農家も「他の作業に手を回せるので、働いてもらえることが本当にありがたい」と話す。

　広報誌やホームページで働き手を募集する他、県ＪＡグループの求人サイトなどにも求人情報を掲載。県外からの問い合わせも増えているという。

　事業を担当する同ＪＡ営農対策課の青山知世さんは「農家と求職者の両方が満足してもらえるような体制づくりを進めていきたい」と話した。

＜2022年 3月 29日付け　 日本農業新聞　 ワイド２東海＞