長崎県
農福連携 就労継続支援施設と協力しスタート - JAながさき県央
JA職業紹介所が募集し4施設から求職
JAながさき県央は農福連携の一環で、JA管内の就労継続支援施設と協力し、利用者の受け入れを行った。高齢化の影響による収穫作業員の人手不足を解消するため、JA職業紹介所が作業員の募集を行い、4施設が求職を希望。初めてJAたまねぎ部会の部会員4人とマッチングし、受け入れが実現した。
4月上旬の3日間、諫早市赤崎町の中島寛次さんの圃場(ほじょう)で、利用者3人がタマネギの葉と根を切る作業を実施。葉の長さを1・5~2センチにそろえながら丁寧に作業した。
利用者は「最初は難しかったが、慣れると楽しい」と笑顔で話した。
中島さんは「初めての作業なので、一つの作業を覚えてもらうようにした。短い期間でも上達が見えたので、また機会があれば積極的に受け入れたい」と話した。
JA営農部指導振興課の下釜ふみ指導員は「就労継続支援施設と連携する場合、短期間の雇用が可能で、軽作業であれば任せることができる半面、休日対応ができないことや就労時間が短いこと、トイレや休憩所の設置など課題も見えた」と話した。
JAは今後も、農福連携の周知を進め労力確保につなげていく。
< 2022年 5月 6日付け 日本農業新聞 ワイド1九州>