タマネギ産地化に向け「小田川鬼おん」結成 - JA晴れの国岡山

備中エリアで産地化を目指す

 県西部の小田川流域の水田地帯で、3農事組合法人が「小田川鬼おん」を結成し、タマネギの産地化に取り組む。JA晴れの国岡山の支援を受け、出荷までの体制を構築。連携して加工用契約タマネギの大規模栽培を進める。

 2016年に矢掛町の矢神毎戸営農組合が経営多角化を目指して水田の有効活用に20アールでタマネギの栽培を始めた。タマネギは手作業で選別し、20キロコンテナへ集荷してJAへ運搬していた。

 多くの人手が必要で重労働という同じ悩みを持つ笠岡市の奥山営農組合、井原市のファーム県主。20年に8JA合併による同JAの誕生を機に、JAによる3市町にまたがる支援が可能となった。タマネギの調製・選別機械(タッピングマシン)を矢掛町浅海地区へ設置し、3法人による共同選別・出荷体制を整えた。

 品質の向上と生産者の作業の省力化が可能な鉄コンテナで生産出荷一貫体制を実現。一層の連携と産地化を目指し、21年7月に「小田川鬼おん」を結成した。

 3法人で6ヘクタールまで栽培が拡大。今年は鉄コンテナ600基270トンの出荷を見込む。高月周次郎代表は「地元の期待に応え、同じ思いの仲間を増やし、備中エリアで産地化を目指す」と意気込む。


<2022年 7月 8 (金)付け  日本農業新聞  ワイド2中国>