夏の直売、JA間で連携し品薄を解消 - JA大井川

北海道のJAから供給、県内他JA直売所でも

 JA大井川は、同JA管内の夏の農産物生産が少なく直売所の品ぞろえが不足するため、友好事業連携協定を結ぶ北海道のJA道央からダイコンやハクサイなどの農産物を仕入れている。消費者から好評で、今年は昨年より約25トン増え、10月末まで13回で50トンを仕入れる予定だ。

 夏に出荷最盛期を迎えるJA道央から仕入れ、新鮮で高品質な野菜を手頃な価格で販売できる。昨年までは2週間に1度だったが、消費者に鮮度の高い農産物を届けるため、9月中旬までは毎週仕入れる。

 JA大井川と5JA連携協議会を組織するハイナン、掛川市、遠州夢咲、遠州中央の各JAの直売所も販売してきた。今年はJA静岡市も販売する。

 JA大井川営農経済部の寺坂雅俊部次長は「JA間で連携し輸送コストを下げ、安定した価格で新鮮な農産物を消費者に提供している」と話す。

 初回の7日は、藤枝市のJA大井川農産物集出荷場で、職員13人が直売所各店と他JAへ送る荷物を仕分けた。

 昨年から同農産物を受け入れているJA遠州中央の担当者は「単独ではできない。共同仕入れだからできる。良いものが安く手に入るので消費者にも喜ばれている」と話した。

 JA大井川は、ファーマーズマーケット「まんさいかん」と体験型フードパーク「KADODE OOIGAWA」(カドデ・オオイガワ)で販売する。


<2022年7月 15 (金)付け  日本農業新聞  ワイド2東海>