農家と飲食店をつなぐ新たな事業展開 - JA東京むさし

「CO+LAB MUSASHINO(こらぼ むさしの)」・飲食店主が畑を見学

 【東京むさし】東京都武蔵野市は、農家と市内の飲食店をつなぐ新たな事業「CO+LAB MUSASHINO(こらぼ むさしの)」に力を入れている。市内の農家、飲食店、行政、JAが連携する初めての試み。JAと行政が窓口となり、新鮮な地場産野菜を生産する農家と飲食店を結び付ける。

 大消費地に近い同市では、都市型農業のモデル作りとしてオリジナルコラボ商品や人気メニューを生み出そうと今年の6月から事業をスタート、吉祥寺の飲食店を中心に20事業者が参加する。

 出発点として同市内農家の畑を飲食店事業者が見学し、市内の畑や農産物について学んでもらう。必要な食材や興味のある農産物があれば、JAや行政を通じて農家と飲食店をつなぎ「コラボ」する。見学会には市内6件の農家が協力し、飲食店事業者との交流が図られている。

 見学会に参加した飲食店事業者は「市内産野菜を使いたいけれど、どうすれば良いのか分からなかった。このようなイベントはありがたい」と話した。

 見学会に協力した農家で同市農業委員の後藤幸治さんは「農地の見学や収穫体験を通して、飲食店事業者が農業に興味を持ってくれるとうれしい。地場産野菜に興味を持ってもらうことが、都市農業への理解につながる」と話した。


<2022年 7月 16 (土)付け  日本農業新聞  ワイド1首都圏>