学校給食に米粉活用を提案 - JA京都やましろ

調理実習会に市内小学校の栄養教諭・栄養士らが参加

 【京都・やましろ】京田辺学校給食献立作成部会は7月下旬、米粉を使った献立を考える調理実習会を開き、京田辺市内の公立小学校から栄養教諭や栄養士ら13人が参加した。㈱アン・サンテ代表の島田淳子管理栄養士が講師を務め、JA京都やましろ管内で生産された米を使った米粉でチキンカレーとドーナツを試作した。

 同JAでは米の消費拡大を目指し、米粉の普及・推進に取り組んでいる。昨年秋には農産物直売所で米粉パンの販売を始めた。グルテンフリーの米粉も開発しており、小麦アレルギーを持つ人も食べることができるようにと学校給食での導入を提案していた。

 島田さんはカレーへの利用方法として、小麦とバターに代えて米粉と豆乳でカレールーを作ることを提案。小麦と牛乳のアレルギーを持つ子どもたちでも食べられるカレーを試作した。栄養教諭らは今後、さらに味付けなどについて検証を重ねて献立への採用を検討する。

 JA京田辺支店の西村和男支店長代理は「米粉を活用することでみんなと同じ給食を食べることができると思う。米粉を使った献立が増えることと米粉の消費拡大にもつながることを期待したい」と話す。


<2022年8月4日付け 日本農業新聞 ワイド1近畿>