「三重県産タイ野菜の栽培プロジェクト」試食会開催 - JAみえきた

JA・県・企業でタッグ、地域農業の活性化、農家所得増大をめざす

 【みえきた】JAみえきたとヤマモリ(株)、三重県で取り組む「三重県産タイ野菜の栽培プロジェクト」の試食会を8月上旬、名古屋市のタイ料理レストラン「サイアムガーデン」で開いた。タイ野菜の本格的な国内栽培に向けた成果を発表した。

 試食会には同JAの今村恭樹専務、一見勝之三重県知事、同社の三林憲忠会長、三林憲司副社長、生産者らが出席。今回栽培したタイ野菜をそれぞれ使用したトムヤムクン、豚肉のバジル炒め、グリーンカレーなどタイ料理4種を試食した。

 同JAの今村専務は「日本の農業を支えるためには、日本で作り国民が食べる『国消国産』が大事。地域農業を発展させていきたい」と話す。

 この取り組みは、地域農業の活性化、農家の所得増大を目指す同JA、三重県と、国内でのタイ料理市場拡大を目指す同社がタッグを組み開始。同JA管内の3人を含む県内の30代若手農家4人が参加し、4月から栽培を行った。定植後には一部で生育遅れや病害虫被害などの問題が発生。原因究明のデータがないため手探りでの問題解決を行い、6月下旬から収穫を始めた。本年はタイナス4トン、ホーリーバジル1トン、レモングラス400キロの収穫を目指す。

 生産者の市川祐基さんは「栽培したタイ野菜が調理されるのを見て、頑張ってよかったと思った」と話した。


< 2022年 8月 12 (金)付け  日本農業新聞  ワイド2東海>