2019年8月8日 JA全中定例記者会見(中家会長挨拶)
中家会長挨拶
比嘉専務理事による資料説明
先ほど、現行の農協法に定められた中央会として、最後の総会を開催しました。今回の臨時総会では、JA全中の一般社団法人への組織変更について、会員から最終的な承認をいただいたところです。9月30日に、JA全中は「一般社団法人 全国農業協同組合中央会」に移行します。現在の会員組織は全て、移行後も会員となっていただくことになっています。
これまでの農協法に規定されていた経営指導や監査の権限はなくなり、より会員の声にもとづいて、必要な事業運営を行う組織に生まれ変わります。同時に、限られた要員・予算などの経営資源のなかで、これまで以上に効率的な運営に努めてまいります。各地のJAとも数年にわたり丁寧に議論してきましたが、代表機能や総合調整機能、経営相談機能は、今後も必要とされる機能であり、より力を入れていきます。引き続きJAグループの代表として、会員から求められる役割を果たし、農業振興と豊かな地域社会の構築を実現してまいります。
さて、JAグループでは平成30年12月から本年12月まで、「JAの自己改革に関する組合員調査」を実施していますが、このたび中間集計がまとまったのでご報告させていただきます。
この調査は、2つの目的をもって実施しました。1つめは、JAグループが取り組む自己改革に、組合員からの評価をいただくこと。2つめは、調査を契機に、組合員と対話し、関係を深めることです。5月末までに、320万人近い組合員からの回答をいただきました。調査にご協力いただいた組合員の皆さまには、心より御礼申し上げます。自己改革について組合員からは、高い期待や満足の声、改善したとの評価、また叱咤激励の声を寄せていただき、身の引き締まる思いです。
なお、今日ご報告させていただくものは中間集計ですので、調査期間はあと5カ月あります。引き続き、調査の実施に取り組んでいきます。
組合員と役職員の対話こそ、協同組合運動の原点です。今後ともJAグループは自主自律の協同組合として、組合員と対話を重ね、組合員の声に基づいて「不断の自己改革」に取り組んでまいります。この中間集計に対する所感は談話でも本日お配りしていますが、結果の詳細については後ほど比嘉専務理事からご説明させていただきます。
ところで、8月31日は「やさいの日」です。JAグループでは、8月26日から9月1日を「JAよい食ウィーク」として、各種のイベントを開催するので、ご案内させていただきます。関連して、全国各地のファーマーズマーケットでは、やさいの日にちなんだイベントが開かれる予定です。
私たちは、准組合員や地域の方々が、持続可能な食と地域を創っていくことに不可欠な存在だと考えていますし、また都市住民の方々にも農業の良さ、食の大切さを理解していただきたいと思っています。
今回のイベントもこうした観点から開催するものです。こうした取り組みが、組合員や地域の方々からのJAへの評価につながればと思っています。
以上