2020年3月6日 JA全中定例記者会見(中家会長挨拶)

 本日午前中、JA全中の令和元年度の臨時総会を開催しました。今回の総会では当初、議事のほかに優良JA表彰や功労者表彰を行う予定でしたが、今般の新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐ観点から、表彰式などは中止し、規模を大幅に縮小して行ったところです。

 今総会では、令和元年度の補正予算や、令和2年度の事業計画および予算などについて、会員組織に審議いただきました。すべての議案が無事に承認されましたので、この場でご報告させていただきます。

 さて、ご承知のとおり、国内では現在、新型コロナウイルス感染症が拡大しています。

 国産農畜産物の供給には現時点で大きな影響は発生していません。安定供給はJAグループにとって、最も重要な社会的使命のひとつです。引き続き需給動向を注視し、農畜産物の安定供給に努め、国民の皆様への使命を果たせるように、JAグループを挙げて取り組んでまいります。

 しかし、農業分野においても、ウイルスによる影響は重大で、現場には大きな不安や混乱が広がっています。JA全中では、2月下旬に、全国のJA・連合会などに対して緊急で調査を実施し、影響をまとめましたので、ご報告させていただきます。

 詳細は別紙のとおりですが、例えば、観光客の減少などにより、外食や土産等の需要が減り、農畜産物の消費量が減少しています。特に、インバウンドによる需要が大きかった高価格帯の和牛肉の価格は大幅に下落しています。

 また、牛乳をはじめ、学校の休校による給食用農畜産物への影響があり、今後さらに大きくなることを懸念しています。このほかにも、これからは卒業式や入学式など、様々なイベントがありますが、これらの中止により、花の需要も減っています。

 さらに、集計中ですが、現時点で外国人技能実習生については、9県で約360名が受け入れの見通しが立っていない状況にあります。今後の状況次第では、農作業が計画どおりできず、生産減少につながるおそれもあります。

 こうした情勢をふまえ、JAグループとしては、生産者への影響を最小限に抑えられるよう、必要な対応を迅速に行ってまいります。

 また、JAグループはもとより、JA全中としても、政府からの情報提供や要請などもふまえて、感染拡大防止に向けた取り組みを行っていきますし、政府にも要請も行いたいと考えています。

 さて、JAグループではNHKなどと共催で「日本農業賞」を実施していて、今年で49回を迎えますが、明日予定していた同賞の表彰式をはじめとする、一連のイベントを中止することとなりましたので、改めてご報告させていただきます。

 日本の食や農の魅力を多くの方々にお伝えできるイベントであり、中止の報告をすることは残念ですが、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐには今が重要な時期であり、NHKとも協議して、ご来場いただく方々の安全確保を最優先に考えた結果ですので、ご理解をいただければと思います。

 表彰式自体は延期となりましたが、今回受賞した生産者や団体の方々の取り組みは、まさに日本農業のトップランナーといえるものです。JAグループとしても、受賞された皆様を先頭に、日本農業のますますの発展に向けて、取り組んでいく所存です。

以上

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