2022年2月10日JA全中定例記者会見(中家会長挨拶)

新型コロナウイルスにつきましては、現在、35都道府県にまん延防止等重点措置が適用されております。
様々な業種に携わる多くの方々がご苦労されているなか、農業分野においても大変厳しい状況が続いています。
各産地では、販売努力をすすめていますが、需要が大きく落ち込んでいる米や野菜などでは、価格低迷などの影響が顕在化しています。
また、燃油や生産資材、配合飼料などの価格高騰により、生産コストが上昇しており、農業経営は「販売」と「生産」の両面から厳しい環境に直面しています。

これらの状況もふまえ、JAグループでは、地域農業の担い手の現状や将来見通しを組合員とともに点検し、将来、地域の核となる担い手の育成に取り組む「次世代総点検運動」を開始します。
また、こうした取り組みに優れた成果を上げた職員を表彰する「JA営農指導実践全国大会」を毎年実施しており、本年は2月18日に第6回目となる大会を開催します。
農業者や私たちだけでは克服が難しい課題も多くありますが、JAグループは、生産現場の農業者と一丸となって、この危機を乗り越えるべく、地域農業の振興に取り組んでまいります。

さて、先月から、全国を6地区に分け、JAの組合長などを対象に、直接「対話」することを目的とした会議を開催いたしました。残念ながらオンライン方式となりましたが、約700名の代表者と充実した意見交換ができました。
特に、コロナ禍での課題に対して、「食」「農」「地域」の実態や、食料安全保障の重要性など、「国消国産」の意義について、その情報発信を強化すべきとの意見を多くいただきました。
こうした現場の意見もふまえ、先日の食料・農業・農村政策審議会 企画部会では、日本国中の皆様に、農業・農村の実態を理解いただき、また、実際に行動いただくことの重要性などについて訴えたところであり、JAグループとしましても、より一層の情報発信に努めてまいります。

ところで、今月14日のバレンタインデーは、大切な人たちを想い、お互いに愛や感謝の気持ちを伝え合う日です。
私たちも、花きの消費拡大の機会として、業界一丸となって「フラワーバレンタイン」に取り組んでいます。是非、皆様にも、家庭で花を飾ったり、大切な方に花を贈っていただきたいと考えています。
また、バレンタインと言えばやはり、チョコレートの印象が強いかと思いますが、この度は沖縄県産の黒糖を使用したチョコレートをご紹介します。黒糖は牛乳と組み合わせると、カルシウムの吸収率を高めるといわれており、相性が抜群です。黒糖も牛乳とともにコロナ禍で大きく需要が減少している品目の一つであり、こちらの消費拡大にもご協力をお願いします。

以上

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