柿玉太り上々 - JA筑前あさくら

輸出拡大加速へ 

 JA筑前あさくら管内で12日、柿の出荷が始まった。品種別、シーズン別管理講習会の開催や巡回指導、適期防除・適期管理作業などの徹底による高品質安定生産体制の構築で順調に生育。今シーズンも病害虫の影響は少なく玉太りも良く、高品質に仕上がった。生産者、関係各機関と連携し、さらなる販売強化や海外展開による生産者所得の増大を目指す。
 JA柿部会では現在、約386人の生産者が合計233ヘクタールで栽培。2年前の九州北部豪雨を乗り越え、昨シーズンからは柿プロジェクトを本格スタート。関係各機関と連携し優良品種「秋王」の生産拡大、生協向け、インターネット通販などの販路拡大、直売所や物産展などでの販売促進、6次産業化や規格外品の有効利用を進める。 
 輸出拡大もその一環。昨季はタイ、シンガポール、台湾、香港、米国へ約30トンを輸出。今季も中央選果場(朝倉市)を拠点に海外展開を加速させる考えだ。
 現在の「西村早生」から「早秋」「太秋」「秋王」「早生富有」「富有」「冷蔵柿」と続き、来年2月上旬までに計約3340トンを販売する計画だ。(日本農業新聞2019年9月13日付ワイド1九州より)