教員向け食と農の講義 - JA福山市

「食と農」深く知って

JA福山市は、10月中旬の2日間、福山市千代田町の「食と農の交流館」で同市内の小・中学校の教員向け食と農の講義を開いた。将来を担う子どもが野菜の名前が分からないといった知識不足や、食生活の乱れなどに対してJAが同市へ講習会を提案。初任者研修の一環として、地産地消の推進と食育の充実をテーマに市内の小・中学校教員117人が農業の知識と理解を深めた。
 講義ではJAの営農指導員が、農業の役割や地産地消を生かした学校給食、管内特産品の種類や特徴などを説明。農業体験学習として、JAが実施する「あぐりスクール」やバケツ稲事業を紹介し、参加者は「食と農の交流館」の畑を見学した。参加者は「食育の重要性を改めて学んだ」「食と農の大切さを伝えたい」などと話した。
 JA営農経済部の大本義人部長は「農業への理解を広げ、地域の活性化を目指したい」と話し、交流館を拠点にした食育活動を展望する。(日本農業新聞2019年10月23日付ワイド2中国四国より)