貯蔵ブドウ初出荷 Xマス 歳末向け - JAはくい

ほぼ変わらない品質を確認

 JAはくいぶどう部会は25日、秋に収穫して貯蔵していた「シャインマスカット」を初めて市場に出荷した。宝達志水町にあるJA倉庫に生産者ら20人が集まり、貯蔵前とほぼ変わらない品質を確かめた上で、68房を金沢市場に送った。クリスマスや歳末向けに出荷することで、他産地との違いを出し、生産農家の所得向上や産地のさらなる活性化を図っていく。
 「シャインマスカット」は、シャキッとした歯応えと上品な甘さが特徴で、皮ごと食べられる。同部会では、消費者に人気が高いことを受けて2015年 秋から苗木を増やし、17年に初めて共販出荷した。昨年、長期貯蔵を試験的に実施し、地元の菓子店と連携して考案したスイーツが好評だったことから、市場出荷に踏み切った。
 今年は、生産農家7戸が9月中旬から10月中旬までに300房(170キロ)を貯蔵。地元の平昭七記念財団(羽咋市)から貸与を受けた氷蔵庫を設置し、ガス濃度を低酸素、高二酸化炭素の状態に保つ鮮度保持袋をかぶせ、1~2度で冷蔵した。(日本農業新聞2019年11月28日付ワイド1近畿より)