「モンド」甘く肉厚 盆用メロン定植 - JA新潟市

園芸拡大対策で生産拡大

 新潟市北区南浜地区の神田圭三さん(58)の畑で、盆用メロン「モンド」の苗の植え付けが始まった。約20アールの畑に作ったトンネルに、700本の苗を定植。8月上旬には収穫を迎える。
メロンはJA新潟市が行う園芸拡大対策の主要取り組み品目の一つ。「モンド」は甘い香りと厚い果肉が特徴のネットメロンで、盆の贈答用として人気が高い。同地区では砂丘地の条件を生かし、昔からメロンやスイカの栽培が盛んだ。秋に作る抑制メロンを「はまかぜメロン」と名付け、ブランド化している。
 神田さんは「水管理を適切に行い、夏の暑さで木が、ばてないように気を付けたい。盆の需要に間に合わせるため、受粉をしっかりとさせ、玉太りが良く、甘さが乗った高品質な物を届けたい」と意気込みを語った。
 新潟県は2019年に「県園芸振興基本戦略」を策定し、24年までに販売額1億円以上の産地の倍増、園芸の栽培面積1000ヘクタール増を目指すなどの施策を打ち出した。
 JAは、新潟市北区のメロン、スイカ、長ネギ、サツマイモなどを園芸拡大対策の主要取り組み品目に設定。今の面積を維持しながら、大規模園芸産地の育成支援などで生産を拡大し、農業者の所得向上を目指す方針だ。(日本農業新聞2020年5月2日付ワイド1信越より)