ブロッコリー一大産地目指す - JAしまね

体制整備で参入しやすく

 JAしまね出雲ブロッコリー部会は部会員16人で、管内中心部の旧出雲地区に出雲支部を設立した。JAしまね出雲地区本部が出雲市神西新町に建設した出雲西部集荷所を拠点に、新規栽培の推進、面積拡大を計画。生産が少ない同地区で2022年までに15ヘクタールへ拡大し、主産地の管内北東部の平田地区と合わせ、管内の一大産地化を目指す。
 同集荷所周辺の栽培面積は3.2ヘクタール。拡大に向け、18年4月に集荷所周辺の産地化計画を制定した。新規参入しやすい環境を構築するため、部会とJA、JAの子会社JAいずもアグリ開発が連携して機材の貸し出しや、作業受託の体制を整備した。
 同部会が栽培する「かあちゃんブロッコリー」は、均質、高品質で市場からの引き合いが強い。高齢化などで生産量が減っており、生産増が求められている。(日本農業新聞2018年12月22日付中国四国版より)

最新設備で有利販売へ

 JAしまね出雲地区本部の出雲西部集荷所が出雲市神西新町に完成した。新施設は、高速道路のインターチェンジが近く、カントリーエレベーター、米低温倉庫、パッキングセンターが集約された場所で利便性が高い。長期貯蔵が可能な最新設備を装備し、出荷のコントロール機能も強化。11月下旬に竣工(しゅんこう)式を開いた。
 施設は、老朽化した集出荷施設の機能を移転。さらに農業生産工程管理(GAP)の基準を満たし、多品目でのGAP取得を目指す。スーパークーリングシステム(SCS)冷蔵庫も備え、ブドウ、イチジク、アスパラガス、花きなどの長期保存を計画する。出荷量、出荷時期を調整することで有利販売につなげる狙いだ。
 新施設を拠点に、生産量が少なかった中心部の旧出雲地区でブロッコリーの産地化を計画。集出荷体制が確立している北東部の平田地区と合わせて管内ブロッコリーの一大産地化を目指す。(日本農業新聞2018年11月30日付中国四国版より)

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