園芸販売事業の振興拡大と品質向上めざす - JA金山
野菜のブランド強化
JA金山の「金山活粋(いきいき)野菜倶楽部(くらぶ)」は5月上旬、金山町農村環境改善センターで第41回通常総会を開き、金山産野菜のブランド力アップに向けた2019年度の事業計画を承認した。
事業計画では、園芸販売事業の振興拡大と品質向上に取り組むため、ブランド力向上と安全・安心対応の2点に重点に置く。ブランド力向上対策として、金山産野菜の販売単価県内1位達成へ、品質の底上げを進める。講習会や先進地研修、消費宣伝活動、目ぞろえ会も計画的に開く。
安全・安心対応は、消費者の信頼確保に向け「やまがた農産物安全安心取組認証制度」に取り組む。農薬の適正使用と旗揚げ運動によるドリフト(農薬飛散)対策の徹底、残留農薬出荷前分析を行う。最上広域での予約相対取引による販売価格の底上げにも力を入れる。
米の生産振興と併せて、生産性が高く市場性のある重点園芸振興作物への誘導を進め、金山産野菜のブランド力を高める。19年度はキュウリ、ニラなど7品目合計で数量47万7,450キロ、販売金額2億3,917万円を計画する。(日本農業新聞2019年5月25日付東北版より)
ニラのブランドを統一 栽培講習で確認
JA金山の金山活粋(いきいき)野菜倶楽部(くらぶ)は4月上旬、金山町のJA本所でニラ栽培の講習会を開いた。生産者約40人が参加し、出荷量の拡大やブランド規格統一など2019年度の重点事項を確認した。
18年産は、最上広域での値決め契約や加工ニラなどの販売戦略が功を奏し、出荷量は17年並みだったが、シーズンを通して高値で取引された。1キロ単価は前年比12.4%高の618円、販売金額は7.1%増の2億667万円だった。
19年は、市場の要望に応えられる出荷量を確保し、ブランド規格統一や新品種「エナジーグリーンベルト」の面積拡大に取り組む。出荷形態は、鮮度保持袋のFG(フレッシュ・アンド・グリーン)入り100グラムと90グラム、最上広域の取り組みとして加工8キロとした。(日本農業新聞2019年4月16日付東北版より)