農業ファン広がる - JA東京むさし
学給へ地場産 4割増
JA東京むさし小金井地区は、学校給食への地場産農産物の出荷量増加に力を入れている。2017年度の学校給食での地場産野菜使用量は18.7トンだったが、18年度の使用量は前年度に比べ約4割増の約26トンと順調に増加している。
出荷量を増やす取り組みとして、小金井市が企画する学校給食会議にJAや生産者、学校栄養士が参加し、生産者から地場産野菜の種類や収穫時期についての話や、学校側が求める出荷規格についての目合わせを行っている。農産物はJA東京むさし小金井ファーマーズ・マーケットを通じて、学校側に納品している。
目合わせを行うことで、小松菜やニンジンなどの主要食材の他にも、生産者の提案によってズッキーニやしんとり菜をはじめとした新しい品目の出荷も拡大。出荷農産物は40種類を超えた。(日本農業新聞2019年5月17 日付首都圏版より)
苗販売から栽培指導
武蔵野市のJA東京むさし武蔵野新鮮館は「顔の見える農業」の一環として、2016年から野菜苗の育苗をJA管内の農家に委託し、良質な苗を生産・販売している。また、青壮年部が市民農園での栽培指導を定期的に行うなど、青壮年部とJAが連携し苗販売から収穫までをサポートすることで、地域農業のファンづくりに取り組んでいる。
苗の購入者は市民農園の利用者が多く、農家と同じ苗を同じように栽培したいと考えている人が多い。同新鮮館は生産者が育てた高品質な苗を販売することで、消費者ニーズに応えるとともに、生産者の農業所得の向上に取り組んでいる。
農家の野菜苗は4月下旬から販売が始まり、同新鮮館では4月中旬に予約販売の野菜苗が予約者に引き渡された。引き渡しでは、実際に苗を手にして、目で見て好みの苗を選んでもらう。苗の購入者にJA職員が栽培方法や苗の選び方を教えることから、購入者に好評だ。(日本農業新聞2019年5月4日付首都圏版より)